つまさきからこんにちは
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8番出口をようやく見ました
映画8番出口。
映画館で見たい見たいと思っていたものの、中々時間が取れずに見に行けなかった映画がサブスクにきていたので早速鑑賞。
大元のゲーム自体は知っているので、あのシンプルなゲームをどうやって映画に落とし込むのだろうと。
まさかのカンヌでも評価されていたし、評判自体はそんなに悪くないな…というのが見る前に抱いてた印象でした。
いざ。
いや……何、めっっっちゃいい映画じゃん……!
感動する、とかそういう意味ではなくてゲーム実写というジャンルの上位に確実に食い込んでくる……個人的にゲーム実写で出来がいいって思っているのはサイレントヒルの実写なんですけど(但し一作目のみ)それと同じくらい原作に対する愛と理解と感じました。原作リスペクトしている作品は見ていて気持ちいい。
映画に対する前情報というかネタバレは余り吸わずにいたので(おじさんに自我がある、という程度)見ていてなるほどなぁ!となる所があったのは新鮮で良かった。
ホラー要素強めだ、というのも耳にしていたのでどんなものかと思いきやこれまたメンタルに来る悪趣味なじっとり系ホラーで厭らしくていいなぁ、なんて思ったりもして。
人生にも地下通路にも迷ってしまった二宮くんへの最大の精神攻撃として「赤ちゃんの泣き声」をチョイスしてくるあたり、あの地下通路には迷い込んだ当人の深層心理かなんかを反映する部分があるんだろうなぁ、なんて考えてみたり。
迷う男、人生にも地下通路にも迷っている……その描写が良かったですね。
元カノと別れる・子供の父になる/ならない・諸々
ゲームでは唯の異変の巣窟である8番出口という場所を彼自身の成長の場にしているのが何とも。
喘息持ちである・父親がいない・恐らく被災している、とまあ彼本人苦労してきたんだろうなぁと思わせる二宮くんの疲れた男の演技もとても良かった…いや本当に良かった。
おじさんが喋った!!!!!
いや今作最大の驚きはこれに尽きるのでは。
ゲームでは唯々歩いているだけだったおじさん。時々おじさん本人が異変と化してこちらに襲ってくるおじさん。
おじさんの背景がここで語られるとは。
おじさんに問いを投げかけてきたJK、あれはきっとおじさんが日々思っていた事なんでしょうね。
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車に乗って、仕事して、残業して、家帰って寝る。毎日これの繰り返し。
その日々の虚無というかなんというか、何でこんな毎日を繰り返して……?という疑念は私も常に抱いているので気持ちはわかる。
かと言ってあの地下通路を延々と歩くだけの存在になりたいかと言われたらNoですけれども。
そう考えるとおじさんの視点が所謂一般的な社会人、のそれなのかもしれない……地下通路から出ようとする余り周りが見えなくなって、一緒にいた少年の目線にもならず、自分の事だけを考えた挙句あの通路に飲み込まれて自分が異変になってしまった。
おじさん、社会人やるのとあそこで永遠に歩き続けるのとどっちのがしんどい??異変になったおじさんはもうそういう事すら考えられ無さそうだけど……。
そして少年。
おじさんと一緒にいたけれど後々二宮くんと合流する「お助けキャラ」的ポジションでもあるし、迷う男にとっても重要な存在になる彼。
おじさんと一緒にいた時は口が利けない子なのかと思っていたけれど、あれは単におじさんが怖くて(警戒しすぎて)声が出せなかっただけなのかもと。
彼……個人的には迷う男の息子くんでは?と思ってるんだけど、父親はいないと言っていた事を考えると迷う男と彼女が別れてしまった世界線の存在なんだよなって。
それを考えるともしかするとあの地下通路は彼自身を救済する場でもあったのかもしれない。何言ってるかわからなくなってきたぞ。
個人的には最後、彼はちゃんと脱出できたと思います。だって迷う男が「迷う事なく」助ける事を決心したから。きっといつかチーズがいっぱい乗ったピザを一緒に食べる日が来るでしょう。
そしてラスト。
大して満員でもない電車で泣いてる赤ちゃんをあやすお母さんとそれに突っかかってる煩い男。
最初はスルーしていた二宮くんが今度は何らかのアクションを起こす、という所で綺麗に終わり。
いや、いい終わり方ですね。
個人的にテーマ曲がボレロだったのもとても良くて。まあループといえば!みたいな部分もあるかもですが。
ゲームの世界観に上手く肉付けができていた、そんな映画だったと思います。
映画館で見たかったぁあ……!
2026/02/08(日)
23:52
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